うつ…それはココロのかぜ
うつ病は誰もがかかるもの!
「なんだかやる気が出ない・・・」「怠けているつもりはないんだけど、仕事が進まない・・・」
「私ってうつ病かしら?」
そんなに心配しないで。うつ病は、ストレスの多い現代社会では誰もがかかる『ココロのカゼ』のようなもの。体力が落ちるとカゼをひきやすくなるように、がんばりすぎたり、気落ちするとココロだってカゼをひいてしまいます。きちんとケアすれば必ず治る病気です。決してなまけ病じゃないのですよ。
『がんばらなくっちゃ…』そんなあなたは要注意!
生真面目、凝り性、几帳面、責任感が強い、いつも他人に気を配っている人 etc・・・
こうしたタイプが一番うつ病になりやすいといわれています。
「ちょっとストレスが溜まっているだけ・・・」「休んでいられない。がんばらなくちゃ。」
我慢の積み重ねがうつ病を招くことも。思い当たる節のある人は要注意です。
あなたのうつ度チェック
ベックのうつ病調査表(BDIテスト)を使って、あなたのうつ度をチェックしましょう。カウンセリングや治療が必要なうつ状態なのかの目安となります。
注)あくまで目安ですので、詳しくは専門医師のご指示にしたがってください。
A〜Uの項目の中で、今の気分に該当する文をチェックしてください。チェックした文の番号を合計します。その合計点数があなたのうつ度になります。
0.
気分が沈んでいない
1.
気分が沈んでいる
2.
いつも気分が沈んで、悲しみから抜け出せない
3.
ひどくつらくて不幸なのでもう耐えられない
0.
私は将来について特別曵悲願も失望もしていない
1.
将来に対して失望的である
2.
将来に対する希望が無い
3.
将来に対する希望はまったく無く、よくなる事はない様に思う
0.
自分のしてきた事に対して失敗だったという感じはない
1.
普通の人より失敗が多かったと思う
2.
過去をふりかえれば、失敗ばかり思い出す
3.
私は人間として(親として、夫として、妻として)完全な落伍者だと思う
0.
以前と同じように満足している
1.
以前のように物事に楽しみがもてない
2.
もう本当の意味で満足することができない
3.
すべての事が不満である
0.
私は特に罪悪感は感じない
1.
ほとんどの時、私は自分が悪いとか値打ちの無い人間だと思いがちだ
2.
私はひどく罪悪感を感じる
3.
私は大変な悪人で価値の無い人間のように思う
0.
バチがあたりそうだとは思わない
1.
何か自分に悪い事がおこるような気がする
2.
私は何かバチがあたっているとかあたりそうだと思う
3.
私を罰してほしい
0.
自分自身に失望していない
1.
自分自身に失望している
2.
自分が好きではない
3.
自分が好きではない
0.
私は他人達よりも悪い人間だと思わない
1.
自分の弱点やあやまちを許せない
2.
うまく行かない時はいつも自分を責める
3.
私はあやまちだらけの人間だと思う
0.
自分を傷付けようとする気持ちはない
1.
自分を傷付けたい気持ちはあるが、実行はしないだろう
2.
自殺しようとする計画をもっている
3.
できさえすれば私は自殺してしまいたい
0.
私はふだん以上に泣いたりはしない
1.
いつもよりよく泣く
2.
このごろは泣いてばかりいて、泣き止める事が出来ない
3.
以前なら泣けていた事でも、この頃で泣く事が出来なくなってしまった
0.
以前よりいらいらしない
1.
以前よりもいらいらし、悩みがちである
2.
いつもいらいらしている
3.
以前ならいらだった事にさえ、このごろはいらだちを覚えない
0.
いつもと同じように決断することができる
1.
今では自信が無くなって、決断を下さねばならない事を避けようとしている
2.
手助け無しには自分1人では決断できない
3.
もう自分で決断する事はまったくできない
0.
他人に対しての興味、関心を失っていない
1.
このごろは以前よりも他人に対する関心が薄れた
2.
他人に対する関心をほとんど失ってしまって、個人に対する感情もわかない
3.
他人に対してまったく無関心になってしまい、人の事などどうでもいい
0.
いつもの自分より見かけが変わったとは思わない
1.
自分が老けて見えたり、魅力的でない事が心配になる
2.
見かけが変わってしまって、魅力的なところが無くなってしまったと思う
3.
自分がみにくく人に不快な感じを与えていると思う
0.
依然と同様に働く事が出来る
1.
何かし始めるのに余分な努力がいる
2.
何かしようとするためには大変な努力がいる
3.
まったく働く事が出来ない
0.
いつもの通りに眠れる
1.
以前よりも朝起きた時に疲れている
2.
いつもより1〜2時間早く目がさめて、再び寝つくことが難しい
3.
いつもより数時間も早く目が覚め、再び寝つくことができない
0.
いつもより疲れた感じはしない
1.
いつもより疲れやすい
2.
なにかするとすぐ疲れる
3.
何をやるにも疲れすぎた感じでなにも出来ない
0.
いつもと食欲は変わらない
1.
いつもより食欲が落ちた
2.
今では食欲がぐっと落ちた
3.
食欲がまったくない
0.
ほとんど体重は変わらない
1.
2kg以上やせた
2.
5kg以上やせた
3.
7kg以上やせた
0.
自分の健康について、いつも以上に考える事はない
1.
痛みや、胃の不快感、便秘、その他の身体の事についていつも心配している
2.
身体の不快感が気がかりで、他の事があまり考えられないほどだ
3.
身体の不快感に没頭してしまってる
0.
性欲はいつもと変わらない
1.
以前より性欲が減退した
2.
以前よりずっと性欲が減退した
3.
完全に性欲が無くなった
各項目で選択した番号を合計してみましょう。
点
合計点数 | あなたのうつ度 |
0~10 | この程度の落ち込みは正常範囲。ただの憂うつな状態です |
11~16 | ちょっとノイローゼ気味。軽いうつ状態です。 |
17~20 | 臨床的な意味でのうつ状態との境界です。専門家の治療が必要です。 |
21~30 | 中程度のうつ状態です。専門家の治療が必要です。 |
31~40 | 重いうつ状態です。専門家の治療が必要です。 |
40以上 | 極度のうつ状態です。専門家の治療が必要です。 |
「もしかしてうつ?」
そう思ったらなるべく早く専門の先生へ
ココロのカゼをこじらす前に、なるべく早く専門の先生に診ていただきましょう。うつ病に陥ってしまうと、最悪の場合、自殺の危険性があります。しかも、自殺は病気の重たい時期よりむしろ軽い初期や回復期に起こりやすいといわれています。
一般的にカウンセリングか病院(精神科、神経科、心療内科)を訪れるのがよいでよう。精神科はちょっとと思う方は心療内科がおすすめです。こういった心の病の場合、同時に体に不調を感じることも多いので、ココロとカラダの両方をみていただくのもよいでしょう。
また、デリケートな病気なだけに、先生と自分が合うか合わないかは重要な問題。『この先生、合わないな』と思ったら、そのことを医師に打ち明けてみることも大事です。自分に合う先生を根気よく探すのも改善への近道です。
無理せず十分に休むこと。それも大事な薬です。
うつ病にかかりやすい人は、真面目で責任感の強い人が多いようです。そんなタイプの人が休むことは難しいことかもしれません。でも、『かかりそうかな?』と思ったら無理をせずに十分に休みましょう。もちろん、休んでいる間は仕事や家事のことは考えないこと。ゆっくり休んで復帰すれば、仕事や家事の能率だって上がること間違いなし!!