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特別養護老人ホーム康寿園

サンファイバー使用現場

特別養護老人ホーム康寿園様
訪問しました。

社会福祉法人桑の実会 「特別養護老人ホーム康寿園」(埼玉県所沢市東狭山ケ丘6-2833-1)では多床室ながらご利用者のレベルに応じた最適なユニット編成による安心な暮らしを提供されており、地域の人々とのふれあいも大切にしたご施設です。

昨年9月に開催された社会福祉法人 桑の実会発表会にて【サンファイバーを使った下剤に頼らない排便コントロール】についてご発表いただき多くの反響があったとのことでした。今回はそのお取り組み内容について、管理栄養士の鈴先生と、ユニットリーダー三上様にお話を伺いました。

管理栄養士の鈴先生(左)と三上ユニットリーダー(右)

記者
Q:サンファイバーを使った排便コントロールに取り組んでみようと思ったきっかけは?
三上様
もともと利用者様の多くが下剤を常用しており、1日何回も水様便が出たり、腹痛や反応便が原因で夜間十分に睡眠がとれずに苦慮されている方がいらっしゃることに疑問を感じておりました。
そこで市販されているイージーファイバー等の食物繊維を利用者様に飲んでもらったらどうなのだろう、と思い、鈴先生に相談してみたことがきっかけです。
鈴先生
三上さんが相談にきた直前にちょうど、太陽化学の「医と食」シンポジウム(国際フォーラムにて開催)に参加したことで、サンファイバーを知りました。著名な先生方の講演で、胃全摘の方の術後24時間の腸内メンテナンスにサンファイバーが大変有効であることに感銘をうけました。同時に胃全摘をして、2年間も下痢に苦しんでいた古くからの友人にサンファイバーを紹介したところ、便の状態がよくなり、顔色もよくなった体験談を聞き、せっかく自施設で排便コントロールを試みるのであれば、「サンファイバー」が最も適していると確信したため、三上さんに紹介をしました。
その友人が今も続けていることも、効果の裏付けになっていると感じたからです。
記者
Q:この取組み以前はなにか排泄ケアでおこなっていたことはありますか?
三上様
以前も下剤で排便をコントロールしようと試みたことはありました。しかし、なかなかうまくいきませんでした。
下剤でコントロールしようとするとだいたい便がゆるく、失禁も増えて、利用者様も苦しいし、ケアワーカー側も介護負担が増えるので、お互いにとっていい状態とは言えませんでした。
記者

排便のポイントは「水分」「食事(食物繊維)」「運動(腹圧)」

Q:今回発表された「サンファイバーを使った排便コントロール」の概要について教えて下さい。

三上様

●7月上旬

全職員を対象に太陽化学より【食物繊維の活用による排便コントロール】についての勉強会を実施

●各ユニットにて対象者を選考

排便困難で下剤を常用していた5名の方(経口摂取4名・PEG1名)を対象者として選考。

●7月中旬よりトライアルスタート

二週間サイクルで排便アセスメントを行い、排便状況について確認

●実施内容

対象者:排便障害のある利用者5名
(経口摂取4名・PEG1名)
方法 :
①水分摂取量を平均900ml→1500mlへ増量
水分
②サンファイバー(SF)・サンファイバーAIをお茶に入れて1日18~24g摂取
食物繊維
③看護部指導にて腹部マッサージを実施
運動(腹圧)

摂取期間:8週間
評価方法:摂取期間中の排便・便性状況を太陽化学支給の「排便チェック表(ブリストル便スケール)」を用いて観察した。
結果:5名とも、排便状況に改善がみられた。

結果まとめ

摂取8週間で、5名とも3~4点の正常便に改善していることがわかる。

結果まとめグラフ

排便チェック表により、排便スコアを測定
1=コロコロ便 2=カチカチ便 3=バナナ便
4=普通便 5=やや軟便 6=軟便 7=水様便

考察

記者
Q:取り組んでみていかがでしたか?
三上様
最初はサンファイバーを摂取することで便通はよくなるかもしれない、という程度で思っていました。
ところが、実際取り組んでみると、いろいろな影響(効果)が出てきました。
たとえば、下剤を服用中はチョロチョロと水様便が頻回出ていたためにお風呂に入れなかった方が、定期排便になることでお風呂に入れるようになった方もいました。
また低栄養状態で、なにをやってもなかなか体重が増えなかった方が、増えてきたりもしました。
逆に、不思議なもので職員の中でもともと便秘だった方の宿便が出ることで、ダイエットになった人もいたりしました。
鈴先生
これまでの意識では、特別養護老人ホームは「終の棲家」とも言われるように、利用者様のADLが低下していくのをくいとめて、「維持する」ことに意識がいっておりましたが、今回の取り組みを通して、ADLの維持どころか向上がみられたのが発見でした。ADLが向上することで、利用者様が毎日の生活を楽しめるようになったように思います。
今回の対象者ではありませんが、施設に入所したことで介護度が5→2に改善した例もあります。
施設の役割が、変化してきていることの実証でもあるのではないでしょうか。
記者

水分摂取は「こまめな声掛け」と「早めの提供」がポイント

Q:取り組んでみていかがでしたか?

三上様
以前は、お食事のときやおやつの時に飲み物を出して、そのまま利用者様のペースで飲んでいただいていましたが、積極的に声掛けをするように心がけました。
また、お食事が出てくる前に早めに飲み物を提供して、ちょこちょこ飲んでもらうようにすることも増量のコツであったかもしれません。
認知症で全介助の方は飲んでいただくのに少し苦労しましたが、顔の表情を見ながら飲んでいただくようにしました。
職員の中で「飲んでもらわなきゃ」という意識が強まり、今でもそれは継続されています。
鈴先生
お茶やお水以外に紅茶、コーヒーといろいろな飲み物を用意しております。
記者
Q:腹部マッサージ研修について教えて下さい
三上様
看護師が、数日にわけてケアワーカー全員向けに腹部マッサージ研修を行いました。
実際に、横になってマッサージをしてもらい、指導をうけました。
あらためて研修をうけてみると、いろいろと勘違いをしていたことに気づきました。
腸の大きさや形が自分が思っていたものと違っていました。
鈴先生
正しい方法で行うと、腸が動き出すことも体感しました。
他職種協働の一例になりました。

腹部マッサージ

記者

便意の現れ

Q:排便コントロールを試みて、なにか感じたことはありましたか?

三上様
こんなケースがありました。
Aさんはサンファイバーを飲み始めてから、おなかが痛そうにしてトイレで排便しようとしている時がありました。
職員の中には、「あんなふうにおなかを痛そうにしてかわいそうだ。そんな必死な思いで便をする必要があるのだろうか」という人もいました。
でも私は、違う視点で「おなかが痛いことに気づけたことはよかったのではないだろうか」と感じました。
それまで、その方は便意を感じることもなく、ダラダラと失禁してしまったのです。トイレにお連れしても、自分で出ていることに気づかないこともあったくらいです。そうした状態から、今は自分でおなかの痛みに気づいて、トイレに行って便を出そうと努力する意思のあらわれで、むしろ本来あるべき姿になれたのではないかと思いました。
排便が定まることで、お風呂にも入れるようになりました。
職員によっては捉え方が違いますが、今後はより共通認識をもつことが大事だと感じました。
鈴先生
今回5名のうち、4名は一斉に下剤の服用をゼロに中止しました。ただ、さきほどお話したトイレで苦しんでいた方に関しては、ゼロではなく、少し併用して出しやすくしてあげることも必要なのではないかと気付かされました。
「下剤ゼロ」にこだわりすぎるのではなく、その利用者様にとって、一番快適に自然なかたちで排便をサポートすることが重要だと感じました。
記者
Q:運動面で取り組んだことはありますか?
三上様
トイレにお連れする回数が増えたことが運動、生活活動指数の向上につながったと思います。
記者
Q:サンファイバーを使う方が増えているそうですね?
三上様
今回あらたにはじめた方は最初サンファイバーと下剤を併用するところから始めました。
二週間ごとに下剤の量を半分に減らし、最終的(1か月後)には下剤を中止しても出るようになりました。
夜中に排便することもなくなりました。
記者

刺激性下剤→真夜中の反応便対応 ため息まじりの夜間勤務

Q:ご発表の中で、「下剤の中止により夜勤者の反応便や起床時の便対応が低減した」とありますが、詳しくお話をお聞かせください。

三上様
夜勤時の申し送りで、刺激性下剤の処方が出ていることを聞くと、よくため息をついていました。
下剤が効いてくるのがだいたい夜中や明け方で、大量の水様便が出て、おむつから漏れだし、リネン交換が必要な場合も多く、便対応に追われるからです。
今回のトライアルした中でPEGの方は、以前は夜中の着衣交換は週3回ほど、リネン交換も週1回ほど発生していました。着衣交換だけならまだ10分程度で終わりますが、リネン交換になりますと、他の方の見回りもしながら対応をしながら行いますので、結果的に1時間近くかけて行うこととなり、介護負担にもなっておりました。
当然、ご本人も腹痛と不眠に苦しまれているのです。
サンファイバーを使うようになって、夜中排便に起きることもなくなり、着衣・リネン交換の負担もなくなりました。
記者

記録することで、観察する意識が高まる

Q:今回排便チェック表や排便アセスメント表を用いて排便状況を観察していただきましたがいかがでしたか?

三上様
便の回数だけでなく、便の形を記録することで、観察する意識が高まりました。
書くことで、その人の排便状況をあらためて把握することができました。数字で把握すると効果がしっかりとわかりました。
観察をしっかりしないと逆に記録ができないので、よい循環になりました。
アセスメント表については、もし排便が出なかった時の対応を明確化することに役立ちました。
というのも、なかなか排便がない日が続くと、次第に現場の職員が「どうしたらいいの」と混乱しだすからです。 下剤はいつまで使ってはいけないのか、このままで大丈夫なのかと、不安がつのるからだと思います。ですから、あらかじめアセスメントをおこない、たとえばAさんはマイナス5日で浣腸、など看護対応をきめ、アセスメント表に明記するようにしました。
鈴先生
書くことで頭の整理がついて、「プラン」につながるのだと思います。
やりたいケアとやれるケアを一致させるには記録が非常に重要だということを改めて感じました。
介護職は色々と記録業務はありますが、この排便チェック表は記録することで、気づくことがおおかったように思います。

排便チェック表の例

排便アセスメント表の例

記者
Q:全体を通していかがでしたか?
鈴先生
最初の太陽化学による職員向けの研修で、大腸メラノーシス等、下剤の連用による影響をあらためて知り、ショックをうけました。特に看護科の方でも反応があり、看護師の方でも積極的に自然排便にかえていく意識付けができてきました。
最初にさまざまな情報提供をおこなったことも今回のトライアル成功につながったのではと考えております。
また、下剤の使用についても、ゼロにこだわるのではなく、時には下剤もうまく併用する必要があるケースもあることがわかりました。今後も利用者様一人ひとりにあわせた排便コントロールにサンファイバーを活用したいと思います。
三上様
正直、鈴先生にサンファイバーを紹介してもらっていなかったら、未だに下剤で排便コントロールをしていたと思います。今回発表した5名の方でよい結果が出たため、自分のケアプランに自信が持ててきました。
今回の事例の結果をいかして、今、施設内でサンファイバーを使った“自然な”排便コントロールを試みている方をどんどん増やしております。 施設全体の取り組みに拡大できるよう、がんばりたいと思います。
記者
ありがとうございました

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