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ケアホーム西大井こうほうえん

サンファイバー使用現場

社会福祉法人こうほうえんケアホーム
西大井こうほうえん様を訪問しました。

社会福祉法人こうほうえん「ケアホーム西大井こうほうえん」(東京都品川区西大井2-5-21)は品川区在住の方が多く入居しており、介護度は要支援1から要介護5までと幅が広いのが特徴です。

平成23年2月に「元気に歩こうプロジェクト~尊厳ある排泄を目指して~」を立ち上げ、個別排泄支援の中でサンファイバーをご活用いただいております。今回は田中とも江施設長をはじめ各職種のスタッフの方々にお話を伺いました。

田中施設長

記者
Q:こちらの施設では、トイレでの自排尿・自排便に取り組まれているそうですが、その経緯について教えてください。
田中
施設長
開設当初から「福復五箇条※」+「ユリリン」(小型超音波測定器)で膀胱機能を測り、トイレでの自排尿支援に取り組んでいました。ところが、ある日トイレの中で、認知症の方の便汚染を介護者が凄い形相で処理!!!しているのを見て、『これは大変なことだ、高齢者の尊厳が侵されている。』と衝撃を受けたのです。下剤での排便管理に限界を感じた出来事でした。
この出来事をきっかけに高齢者の便秘の解消に取り組んだのが、「元気に歩こうプロジェクト~尊厳ある排泄を目指して~」です。この取り組みは平成23年2月に立ち上げました。入居者の活動性、つまり歩行と、排泄とが密接に関連していることに着目し、歩くことで尿意や便意を再獲得できるのではないか、という仮説を立てて、個別の排泄支援に取り組むことにしたのです。看護師・ 介護士・PT(理学療法士)・管理栄養士等、全職種が参加し、一丸となり取り組みました。
※「福復五箇条」とは
1、 食事はなるべく全量摂取してもらう
2、 水分は1日1500cc以上
3、 排泄がある前に誘導する。その際、排泄がなくても15分間はトイレに座ってもらうようにする。
4、 オムツに排泄(尿)があっても15分以上は濡れたままにしない
5、 1日6時間以上はベッドから離れて生活する。
記者

個の尊厳を軸にした『オムツを肥溜めにしない!』をスローガンに

Q:排泄ケアに関してどのような取り組みをされていましたか?

田中
施設長
ケアホーム西大井こうほうえんでは、先にお話したとおり、排泄ケアのうち排尿ケアについては、きめ細かく取り組んでいたと思います。具体的には、「ゆりりん」という超音波測定器で膀胱内平均容量と残尿量を測ることにより、その方の排尿のタイミングに合わせて、パッドを濡らす前にトイレにお連れする支援をしていました。
一方で排便に関しては、数名の方でしたが、従来どおりの下剤による排便コントロールが中心でしたね。もともと、入所されるときにかかりつけの医師から下剤が処方され、持ちこまれていました。排便が困難と診断された入居者に関しては、酸化マグネシウムやセンノサイド類が主でした。ご家族や私どもへの医師のアドバイスは、決まり文句のように、『便は出ないより、出したほうが良い。』というものでした。
しかし下剤を毎日服用すると、便は不消化便となり、急な便意のもと、認知症のある方々はうまくサインが出せずパッドに便が押し出され、お尻周辺が便まみれ状態になってしまいます。認知症の方々はこの状況をどうにかしたいとオムツ内に手を入れ、しかしその結果ご自身ではどうにも出来ず、非常に辛い思いをされていたのです。

「深刻な問題、オムツによる尿路感染症」

オムツ内の排便を見過ごすということは由々しき重大な問題です。実際、慢性期医療学会での発表によると、オムツ使用者のうち85%が尿路感染症を起こしたことがあり、そのうちの58.5%が『3回以上常に感染する』など重篤な状態に陥っている、と報告されています。これはオムツを「肥溜め状態」にしてしまった結果です。
この事実に、向き合っている病院・福祉施設は少なく、そのことに気づこうとしない・知らない、医療・介護スタッフもいることは大きな問題だと思います。そこで『オムツを肥溜めにしない!』を合言葉に「自排便・自排尿」を目指して、特に「排便ケア」をテーマにあげて、当施設から発信して行くことになったのです。

記者

水溶性食物繊維「サンファイバー」の活用について

Q:サンファイバーを知ったきっかけは?

田中
施設長
「下剤なしの排便ケア」をどうしようかと悩んでいたときに、「オムツゼロ・下剤ゼロ運動」に取り組んでいる世田谷区立きたざわ苑に2回、スタッフと供にお邪魔し見学させて頂きました。そこで排便ケアには「サンファイバー」が使われ、効果が出ていることを知り、サンファイバーの学習会をケアホームに関わる全スタッフ(事務職含め)で実施しました。まさにチームアプローチ、全職種一丸そのもの。振り返ると必死でした。
記者
Q:サンファイバーをどのようにお使いになりましたか?
田中
施設長
まず始めは、排便コントロールに難渋している方を9名選出し、まず、下剤を服用されていた方に関しては、イレウスの心配もありましたが、勇気をもって下剤を一斉に中止してみることにしました。勿論ご本人やご家族にパンフレットをお渡しし、理解し同意していただく為に説明を十分に行いました。
サンファイバーは1日6g×3回=合計18gをお食事の汁物、カレーの他、緑茶、ほうじ茶、麦茶、ご家族が用意してくださるジュース、ヨーグルト、インスタントコーヒー、乳酸菌飲料などに混ぜて摂取していただきました。また、ケアホームでは繊維食として炊飯の中にお一人あたり1gが入っております。
記者
Q:下剤による排便コントロールのときと変化はありましたか?
田中
施設長
顕著に変化がありました。下剤の使用量・回数が減り、下剤での強制排便状態から、その方に合った排便サイクルでしっかりとした形のある便が出るようになり、無理な腹圧やいきみをかけずともよい状態になりました。ケアホームではこれを快便と称しています。
立派な便が出ますと、スタッフも入居者様の気持ちになって、『便がすっきり出て気持ちいいだろうなあ、良かったね。』と、まるで自分の便が出たように錯覚するほど、一緒になって喜びあえるようになりましたね。
『トイレに行きたい。』と初めてご自分から声を出される方も出て驚きました。
また、興味深いことに、いったん排便のサイクルが習慣化された方で、サンファイバーを減量したり、中止したりしても、きちんと自排便できる方もでてきました。これはサンファイバーによって腸内環境が修復、改善された結果ではないかと考えられます。現在では元気に歩こうプロジェクトの対象の方は13名で、そのうち9名がサンファイバーを摂取しています。9名のトイレでの自排便の回数は2.5回/週、皆さん快便をされています。
例えば、病院から入居された要介護5の男性の改善例をご紹介します。
この方は入院中の訪問時、布オムツでぐるぐる巻きにされ、終日寝かせきり状態で、下剤を毎回服用していました。溢れる下剤により便失禁が続いていたそうです。
検査段階では、片膝が伸びきってしまっていて、もう片方は90度くらいしか曲がりませんでしたが、まず理学療法士の評価をしたところ、「立つことが出来る」という評価でした。そこで、法人の理念である『まずやってみる』の精神で、無理のないプログラムを立案し、立ち上がりの練習を行いました。
そのうち、ご自身でバランスをとろうとし、数歩足を前に出すことが少しずつ出来るようになり、トイレにお連れしたところ、バナナ3本分もの量の自力排便に成功されました。ご本人とスタッフが共に喜び合ったことはご想像にお任せします。下剤からサンファイバーに変えて、便形状が出来てくることにより「便意」を取り戻せたことと推測されます。このような快適性の向上、感染症の再発防止など、成功体験を積み重ね、共有できるようになりました。
下剤を中止し、サンファイバーで腸内環境を整えることにより、トイレでの自排便が増え、結果的には48名の方のオムツ使用量が減少しました。オムツの金額も、平均して13万円台から7万円台へと減少しました。
記者

「西大井スクールの存在」

Q:元気に歩こうプロジェクトに加えて「アクティビティ」をあげる取り組みとして、「西大井スクール」の存在があるそうですが?

田中
施設長
はい。前述のとおり、スタッフの間でトイレでの「自排便、自排尿」は当たり前のこととなり、成果が上がったことで更なる挑戦が始まりました。自然な排便ケアを進めていくことが、全身状態の改善につながることを学び、これと並行して「アクティビティ」も高めたいと考えるようになったのです。

記者
Q:「西大井スクール」はどんな取り組みですか?
田中
施設長
現在週4回おこなっている施設内の「部活動」のようなもので、生活の中で、無理なく活動性を上げるために立ち上げたプロジェクトです。
具体的には、体操や音楽を使ったリトミック、様々なあたまの体操の他、お習字、華道なども行っております。車椅子の方も居られますので、歩くことが難しい方は、「座って出来るアクティビティ」にも取り組んでいます。座りながら楽しく体を動かしているうちに、だんだんと歩くことに対しての抵抗感を無くすことにも成功しています。(例:お通じを改善する「ゆらゆら体操」・・・座りながらお尻とももをあげる体操)
また、回想法を用いた寄り合い的な内容も取り入れています。
記者
Q:西大井スクールの開始によってなにか変化がありましたか?
田中
施設長
おおいにありましたよ。皆さん楽しみが増えて、表情に変化が見られ、笑顔と会話量も著明に。笑い声と会話の質も豊かになり、それに伴い体の動きも活発になりました。すぐに居室に戻られていた方が、自ら参加を楽しまれるようにもなりました。
この西大井スクールを通してアクティビティが高まることによって、「カラダ」と「心」両方の活性化につながっていると思います。その結果、食欲増進につながり、サンファイバーの効果とも相まって排便にも良い影響があるのではないかと考えられます。スクール発足前に比べて、長谷川式認知症テストの点数が上がった方も多く見られました。

記者
Q:さまざまな取り組みを通して、スタッフに変化はありましたか?
田中
施設長
何事も、最初は戸惑いも見られましたが、取り組んだことに対して良い結果が出ることで、スタッフの自信につながっていると思います。
結果が出ることを体験したことで、『出来ない』と言う前にまず『やってみよう!』という姿勢がスタッフ全体に根付いてきたと思います。詳しくは「変わる勇気 変える勇気-こうほうえんのサービス改革-」(井上邦彦著)という書籍もお読みになってください。
また、起きていただくための創意と工夫により、入居者様の状態が改善するばかりでなく、スタッフの介護負担も軽減しました。特に西大井スクール中は入居者様も集中されるので、介護スタッフにも時間ができ、その時間を利用してカンファレンスを行ったり、勉強会を開いたりすることが出来るようになり、互いに良い循環が起きています。
記者

ところで気になっている質問をさせてください

Q:施設や病院特有のにおいが感じませんが何か工夫でも?

田中
施設長
特別なことはしておりません。脱臭剤とか微香性のにおい消しなどの購入もありません。生花や絵画、調度品には気にかけています。入居者様が落ち着いて暮らせる環境を整備し、ゆったりとしたマンツーマン入浴、美味しく安全で楽しむ食事環境、トイレでの自排便・自排尿を、つまり個の尊厳を切り口に、快適性を追求するトータルケアを目標に努力しています。この目標が絵に描いた餅にならぬように、職員教育には力を入れております。 職員教育の事で追記になりますが、法人内は現在2,000人の職員が高齢者の暮らしを支えています。各エリアから施設長・課長などが介護の質向上に向けての方向性を明らかにし、活動の実践に向けて生活委員会がその任を担い、ここを基点に活動しています。
また、現在はケアの内容の数値化をすることにより、ケアの指標化を明確にしています。根拠のあるケアによって、尊厳をより大切にし、「高齢者であろうと普通に暮らせる、その人を中心とした生活の場」の提供、サービスを行って行きたいと思っています。

ケアの指標化(社会福祉法人こうほうえん 生活委員会)

1.褥瘡がない
2.感染症がない
3.表皮剥離:数値化は発生件数でみる
4.転倒しても骨折がない
5.薬物が少ない
6.意見や感謝の言葉が多い
7.個人の価値を低める行為 虐待がない
8.おむつが減っている(排泄ケア
9.車いすに頼らない
10.DCM(認知症ケアマッピング)の実施
11.看取り数
12.稼動率
13.入院数
14.栄養状態
15.ひやりハット報告(3-1 レベル※がない)
16.経管栄養者数
※ 3-1 レベルとは事故のため継続的な治療の必要性があるの意 (出典:NHK テキスト 社会福祉セミナー 2012年4月~7月号)

(上段左から)浜辺介護士、本間介護士、佐武看護師、小庄介護主任、佐藤介護士
(下段左から)加藤理学療法士、田中施設長、大隅課長代理

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