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特別養護老人ホーム「きたざわ苑」


サンファイバー使用現場

“おむつゼロ・下剤ゼロ”を成功された
特別養護老人ホーム「きたざわ苑」を訪問しました。


特別養護老人ホーム、世田谷区立きたざわ苑(東京都世田谷区北沢5丁目)では、平成18年に、岩上施設長様の決断により「おむつゼロ・下剤ゼロ」に取り組むことが決まり、看護・介護・リハビリ・栄養などのチームが一致団結して、半年を待たずに実現されました。

こちらでは「おむつゼロ・下剤ゼロ」の取り組みの中で、太陽化学の水溶性食物繊維「サンファイバー」をご採用いただいております。

今回はきたざわ苑様を訪問し、看護チームマネージャーの安田様と栄養チームマネージャーの八重樫様(以下敬称略)にお話をうかがいました。


写真は(右から)岩上施設長・齋藤グループマネージャー・安田マネージャー・八重樫マネージャー


記者
Q:まずは、おむつゼロ運動を始められた経緯を教えてください。
安田
平成19年の秋ごろ、施設長から突然「下剤を廃止しよう」という指令がやってきました。私たち看護師の業界は意外と硬いものですから、はじめは無理なんじゃないか、という感じに思っていたんですよ。ですから、やるんだったらまずはどこか実際にやっているところを見ようということになり、先に成功していた静岡にある介護老人保健施設を、相談員と看護師2名の合計3名で見学することになりました。
実際にお話を聞いて、これならやれるかな、という感じになりましたので、早速持ち帰って「こういう取り組みをやりたい」ということを看護チームに伝え、意思統一をしました。
開業医の先生方には、無理な方だけはやらない、ということを説明し、了解を得て取り組み始めました。
記者
Q:どのように取り組みを始められたのですか?
安田
初めに入所者100人全員に2週間のアセスメントを行ない、排便の周期を把握しました。そして、下剤の廃止に取り組みました。下剤廃止検討委員会を立ち上げ、管理栄養士の八重樫さんも含め、全員違う職種が入って検討しました。またマニュアル作りも皆が参加して行ない、できたマニュアルは看護師、介護士も含め全員に配り、意思統一を図りました。
記者
Q:現在は具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?
安田
新しく入所された方は、入所前に主治医と相談し、入所初日には下剤中止、おむつをはずしてトイレでの排泄に切り替えます。ポータブルトイレや「ふんばる君」を利用して転倒防止に努めたり介助が二人必要な場合もあったりしますが、まずはトイレに座っていただくことから始めます。トイレに座る際、下肢に力をいれるような介助をすることにより生活動作の中で訓練することができ、立位能力の向上も早まります。
それから水分の摂取も重要です。1日1500mLは飲んでいただくように提供しています。また、オリゴ糖や食物繊維を利用し、自然排便を促すようにしています。
記者
Q:下剤を廃止する一方で、食物繊維を活用することになったのですね?
安田
はい。排便コントロールには食物繊維を使うことにしました。もともと利用者さん個人のご希望で食物繊維を使用している方はいたのですが、施設全体として検討することになり、改めて選定することにしました。
記者

サンファイバーを選んだ理由—

サンファイバーはどのように選ばれたのですか?

八重樫
まず問屋さんを通じていろいろな食物繊維のサンプルを取り寄せて、皆で試してみました。3ヶ月程度様子を見る予定だったのですが、サンファイバーを使用した人は1ヶ月もたたずに、期待する状態になってきたので、そのまま使用することになりました。サンファイバーはとても溶けやすく無味無臭で、飲み物に入れても全然違和感がありませんでした。

また、1kgタイプの大袋で使い勝手がよく、コスト面でもよいということもあり、施設全体で使用するファイバーに決めました
記者

サンファイバー入りのお茶—

Q:具体的にどのようにお使いになっていますか?

八重樫
ファイバー茶として、コップ1杯あたり5gのサンファイバーが摂れるように溶かしたものを、朝昼夕の1日3回提供しています。ですから基本的に1日15gです。
安田
家庭の医学では、高齢者は5日間排便がないことを便秘としています。それに準じて4日間排便がなかった方にファイバーを5g追加という指示を出します。そして、便が出るまで毎日5g追加を続けて、排便があったところで解消しています。最大で1日に40gの方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は5〜6日くらいには必ず出ます。ファイバーの量は個々の状態をみながら増減しますので、中には1日5gで丁度良い方もいらっしゃいます。
記者

下剤の中止によるイレウスの心配は—

Q:以前はどのように排便をコントロールされていたのですか。

安田
排便がない日が3日続くと下剤、浣腸を使うパターンでしたね。浣腸は、一時期ピークで月に200本以上使ってたんですよ。それが今は平均的に30本弱になりました。下剤は、現在常時使っている人は、100人中6,7人しかいないです。
記者
Q:下剤を廃止するということに抵抗はありませんでしたか?
安田
よくイレウスになるんじゃないかということを心配される方もいらっしゃいますが、私も初めそれが心配でした。
しかし、この活動を始めて下剤を廃止してから数年間、実際にイレウスになった方は1例もありません。看護師たちも、初めのころは1週間出ないと心配になっていましたが、毎日トイレの介助をすることでだんだんサイクルもわかってくるので、1週間くらい経てば出るわよ、いう風に意識も変わってきましたね。
記者

水様便が立派なバナナ便に—

Q:下剤をやめて自然な排便コントロールをするようになって、いちばん変わったと思われる点は何でしょうか?

安田
下剤飲むとどうしても便が緩くて、失禁してしまうとシーツまで汚れて背中までいったりしてしまいました。
でもファイバーを使うようになってそれが無くなったんですよね。それまでは水様便だった方がちゃんと形のある立派なバナナ便が出るようになったのは感激でした。
職員のモチベーションも変わりました。今までは、利用者さんがトイレに座りたいのにオムツにするというケアになってしまうこともありましたが、ご本人がトイレに行きたい場合には、じゃあトイレにいきましょうか、という風になり、それがその人のニーズに合ったケアかなと思います。
記者

おむつゼロ・下剤ゼロ運動を通して—

Q:おむつゼロ・下剤ゼロ運動を通してどうかわりましたか?

安田
利用者さんが外出する機会が増えていると思います。
みなさん昼間は部屋にいる方はほとんどおらず、食堂やフロアにいらっしゃって、声をかけてくださったり歌声が聞こえたりして明るい雰囲気になりました。
他職種のチームとの連携ができ、協力体制ができたことによって他の活動にも影響しているように思います。よく施設長が言うんですが、おむつゼロは手段であってゴールではないんです。自立支援の一つの手段なんですね。それによって看取りケアもできるようになったし、入院者も少なくなりました。誤嚥性肺炎も少なくなっています。

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