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介護老人保健施設「翔寿苑」

サンファイバー使用現場

「在宅強化型老健」の認定取得をされた
 介護老人保健施設「翔寿苑」様を訪問しました。

埼玉県草加市にある介護老人保健施設翔寿苑(医療法人眞幸会)様は全国の老健のうち、まだ3%程度しか取得していない「在宅強化型老健」を平成25年2月1日付で取得。埼玉県では2番目の転換とのことです。 こちらの施設では、在宅の高齢者が短期的に老健を利用し、再び元気になって自宅に帰ってもらう「リフレッシュ入所」を提供するなど、在宅生活応援施設として地域社会に根ざした施設づくりを目指されています。 自立支援介護の一環である排便コントロールに太陽化学の水溶性食物繊維「サンファイバー」をご採用いただいております。  今回は翔寿苑様を訪問し、在宅強化型老健の取得に向けて旗振り役としてご活躍された清藤大輔施設長(内科医)と、利用者様の栄養面で積極的なサポートに取り組まれている上村管理栄養士にお話を伺いました。

(左)清藤大輔施設長 (右)上村めぐみ管理栄養士

記者
Q:まず、なぜ在宅強化型老健の取得を目指したのですか?
清藤
施設長
そもそも、施設の稼働率が8割を切り、経営の再建が急務となっていた平成23年10月ごろ、経営状態を安定化させる施策として、経営陣が在宅強化型老健への移行を決断したことがきっかけです。
私自身は平成24年の4月に当施設に施設長として着任したわけですが、私は当施設が在宅強化型老健として認定取得するには、スタッフの自立支援介護の基本ケア習得が必須であると考え、「在宅復帰塾※」への参加を決定しました。
※在宅復帰塾は国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授が講師をつとめるインターネットを使った通信講座で、水分・食事・排泄・歩行の基本ケアを中心に在宅復帰の理論を学ぶことができる。
記者
Q:なぜ、わずか1年余りで取得できたと思われますか?
清藤
施設長
在宅復帰塾への参加が大きなポイントとなりました。スタッフが水分ケアの重要性と有効性を実践の中で確信し、「基本ケア」の重要性を再認識できたことにあると思います。そしてやはりなんといっても、当施設のスタッフが皆、真面目気質でやるべきことをひとりひとりがきちんと実行できたことが成功の秘訣ではないかと考えています。
記者
Q:リフレッシュ入所とはどんな仕組みですか?
清藤
施設長
わかりやすくいうと、「在宅応援施設」というようなイメージで、在宅生活で利用者様の体が弱くなったり、認知症が悪化したときに、短期的に老健を利用し、もう一度元気になっていただくことによって、再びご自宅に戻ってもらう仕組みです。
ご家族にとっては介護疲れをリフレッシュしていただけるメリットがあります。
今後は地域社会へ介護に役立つ色々な情報を翔寿苑中心に発信していけたらよいと考えております。
記者
Q:今、あらたに「オムツゼロ」に挑戦されているそうですが?
清藤
施設長
はい。オムツゼロ達成にむけて、必死に取り組んでおります。
3階は20%くらい、2階は半分くらい、と昨年よりも順調に削減は進められていると思います。
記者
Q:栄養士のお立場から、在宅強化型施設にかわっていく中でお仕事になにか変化はありましたか?
上村
栄養士
清藤施設長の就任を境に、自施設がどんどん変化してきているのを実感しました。
以前は従来型のケアの遂行をしてきていましたが、清藤先生がこられてから、施設内に「自立支援」という新しい考え方が根付いたと思います。
新しい方針に向かって職員も、疑問をもたずに、まずは一生懸命学んで取り組んでおり、施設全体が良い方向に向かっていると感じております。
記者
Q:常食化を進められているとのことですね?
上村
栄養士
自立支援ということで、常食化を進めております。
個人的に、最初は不安がありました。食べられなくなってしまった利用者様に対していかにして、おいしく、食べやすい食形態で提供できるかが栄養士の役割であると考えおりました。
しかし、取り組みを進める中で、常食を食べることこそが、人間本来のあり方であることを学びました。
取り組みを初めて約一年が経過しておりますが、常食をお召し上がりの利用者様は30%未満でしたが、現在は70%を超えております。ペースト食をお召し上がりになっている方も約10%(10名ほど)いらっしゃいましたが現在は1名のみです。
記者
Q:常食化に向けて食事の形態を段階的にかえたのですか?
上村
栄養士
いいえ、実はいきなり常食に切り替えております。
もちろん、やみくもに常食に切り替えるのではなくて、常食がとりやすい安全な環境を整えた上で切り替えております。
清藤
施設長
そのために常食に切り替える際にいくつかのの条件を確認するようにしております。
たとえば、噛み合わせが悪く咀嚼しにくい方は義歯の治療がされているか、むせないように椅子で座位がとれるか、覚醒状態はどうか等です。クリアした方については、一目散に常食に切り替えております。
記者
Q:ご利用者様の反応はいかがでしたか?
上村
栄養士
やはり何年もの間、おかゆや刻み食を召し上がっていた方などは、最初は戸惑われていました。
しかし、清藤先生をはじめ、介護職員が丁寧に説明をしたり、竹内教授の「胃ろうよさよなら」という本を呼んで頂くことで利用者様の理解を得ることができました。
ただ、常食にすることで、どうしても喫食量はある程度減るため、栄養士としては栄養価を補うような補助食品をうまく活用しております。
常食が食べられるようになって、利用者様も外食に出ても好きなものをお召しあがりになれるので喜んでいます。
記者
Q:取り組みの中で苦労されていることは?
清藤
施設長
今もまだ苦労の最中です。やはり施設全体で同じ方向に向かってはいるものの、「そこまでしなくても」という消極的な意見も時には出ます。
組織力を高めるために、リーダーがリーダーシップを発揮し、とにかくひとりひとりのスタッフと向き合い、疑問や不安をいかに払拭してもらえるよう、しっかりと話し合う時間をつくるように心がけております。
在宅復帰塾で学んだ内容も、簡単なプリントにして回覧したり、勉強会をしたりと、皆で知識を共有するようにつとめております。
大事なことは、職員全員がなぜこの取り組みを行うかという意味を正しく理解することです。水分をたくさん飲んでもらったり、常食化にすること自体が目標なのではなく、ご利用者様がいかに健康的でその人らしい、よいくらしを送ることができるか、そのサポートにひとつひとつの取り組みがつながっているということを一刻も早く、皆の共通認識としてもてるように努力しております。
思いを共有するということは簡単なようで実にむずかしいことなのです。
記者
Q:現在水分摂取はどのくらいですか??
清藤
施設長
1日平均1800㎖~1900㎖摂取しております。
多い方は3000㎖近く摂取しております。
記者
Q:水分摂取によってご利用者様にどんな変化がありましたか?
上村
栄養士
最初は半信半疑で水分摂取強化をしておりましたが、すぐに変化があらわれてきました。
認知症の方がいる3階では、顕著に変化を感じました。
取り組み以前は、下を向いて暗い表情の方が多かったのですが、水分摂取強化をはじめて一ヶ月もしないうちに、利用者様の表情がかわり、フロア全体の雰囲気も明るく変わって来ました。
清藤
施設長
ミトンなど身体拘束を余儀なくされていた人もそれまでは3名いらっしゃいましたが、水分を摂るようになって身体拘束の方はゼロになり、一年経過した現在もゼロのままです。
記者
Q:ところでサンファイバーを知ったいきさつを教えて下さい。
清藤
施設長
平成19年より、竹内先生は在宅復帰塾にて、ファイバー(食物繊維)摂取の重要性を唱えておられました。
セミナー等でオムツゼロを成功されている世田谷区立きたざわ苑や、まちだ正吉苑の取り組みを学ぶ中で、太陽化学の水溶性食物繊維『サンファイバー(成分:グァーガム分解物)』が、薬剤に頼らない自然な排便コントロールに活用されていることを知りました。
また、学会での発表症例も多く、エビデンスがしっかりとした食物繊維であると認識しておりました。
記者
Q:先生は、日本自立支援介護学会 第6回学術大会で、他施設の発表に対して、内科医のお立場から下痢の対策について食物繊維の使用をアドバイスされておりましたが?
清藤
施設長
ASPEN(全米静脈経腸栄養学会)のガイドラインでは下痢の発生時は、食物繊維の摂取を推奨されております。
私は下痢のときこそ、サンファイバーのような水溶性食物繊維を増やすべきだと考えております。
記者
Q:サンファイバーはどのように使っていらっしゃいますか?
上村
栄養士
以前は他社の水溶性食物繊維をお茶に溶かして使っておりましたが、白濁して、少しにおいと味が変わるため、不調を訴える方がおりました。
清藤先生も水溶性食物繊維であれば、そうした不調をおこしにくい「サンファイバー」を推奨されていたため、先生の指示のもと、排便の状況をみながらサンファイバーをお茶に溶かして使うようになりました。
清藤
施設長
1日5g~40g、最も多い方は60g使用している方も3名いらっしゃいます。
60g使用しても特に問題は起きておりません。
ただ、スタッフに強調しているのは、「サンファイバーは下剤の代わりではない」ということです。
サンファイバーを使えばたちまち便が出るということではなくて、あくまでも水分と歩行とサンファイバーを併用することによって良好な排便が期待できるということを理解してもらっております。
記者
Q:サンファイバーの増量はどのように指示しますか?
清藤
施設長
排便8原則のケアを排便コントロールの原則にしております。その中の一つに食物繊維を使用するという項目がありますが、8項目をひとつひとつチェックして、場合によって、食物繊維の量を増やす指示を出しております。
60gまで増やした例は1週間以上排便が見られなかった場合に指示を出しておりました。
下剤の使用量は施設全体としては削減されてきております。
記者
Q:お食事中でとれる食物繊維の量は?
上村
栄養士
1日13~14gくらいで目標は15gとしております。
ただ繊維が豊富なメニューは食べにくくなってしまうものも多いので食べやすくなるよう調理方法を工夫しております。
記者
Q:下剤の削減についてはどのように判断しているのですか?
清藤
施設長
まずは水の摂取状況や歩行状況をにらみあわせて判断をします。特に水の摂取が十分でないのに下剤を抜いても効果はありません。
翔寿苑では、水分と歩行量が増えつつあるときに、カウンターバランスで下剤を減らし、必要に応じてサンファイバーを増量しております。
現在は瞬間最大風速でもよいから、下剤ゼロを目指したいと思っております。
今後も在宅強化型施設として、熱意をもってオムツゼロを達成したいと思っております。
やはり先にオムツゼロを達成されている施設をみると、使命感が湧いてきます。
これは特別なことを特別な人たちがしているのではなく、普通の職員が普通のがんばりで達成できることをきちんと実行した結果であると思っております。
翔寿苑では、オムツゼロや常食化の取り組みを通じて、普通にがんばって達成できることを、皆で力を合わせて努力していていくことで利用者様がその人らしい当たり前の生活の実現につながっていければいいと考えております。
記者
ありがとうございました。

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